iDeCoはやったほうがいい???
iDeCoはやったほうがいい??詳しく解説します!
目次
1.iDeCoとは
2.メリット、デメリットについて
3.まとめ
はじめに
近年メディアで老後の生活資金について取り上げられることが多くなっています。
また、SNSの発展もあり様々なところから「iDeCo」というワードを目にすることが増えていると思います。
私は金融関係の仕事をしている関係でよくお客様から
「iDeCoって入ったほうがいいの?」
と質問されることが多いので、解説していこうと思います。
より詳細を知りたい方は、ご質問いただけましたらご回答させていただきます。
1.iDeCoとは
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、公的年金とは別に給付を受けられる私的年金の一つです。
国民年金や厚生年金である公的年金とは異なり、加入は任意で加入の申込みや運用などはすべてご自身で行うものです。
将来的には掛け金と運用益の合計額をもとに給付を受けることができます。
(1)加入対象者・掛け金限度額
実施主体 :国民年金基金連合会
加入対象者:国民年金第1号被保険者
国民年金第2号被保険者
国民年金第3号被保険者
国民年金任意加入被保険者
拠出限度額:国民年金第1号被保険者 → 68,000円/月
国民年金第2号被保険者 → 23,000円/月
※確定給付型の年金及び企業型DCに加入していない場合
※企業型DCに加入している場合 :20,000円/月
※確定給付型の年金のみ加入している場合:12,000円/月
※公務員 :12,000円/月
国民年金第3号被保険者 → 23,000円/月
国民年金任意加入被保険者 → 68,000円/月
(2)運用について
運用については、iDeCoに加入する際の窓口(銀行・証券会社など)によって、運用商品は異なっており、加入者自身で商品を選定します。
運用商品は複数選択することも可能で、運用期間中に変更も可能です。
(3)受け取りについて
受取り方法は、
・老齢給付金・障害給付金・死亡一時金・脱退一時金
に分けられます。
受取開始の数か月前にはがきで受取方法の選択を行う手続きがありますので、対応が必要です。
受取の際に手数料がかかるケースもあるので、注意が必要です。
(4)税制について
iDeCoの税制は、大きく3つのメリットを受けることができます。
ア 拠出時の掛け金が全額所得控除。
イ 運用期間中の運用益はすべて非課税。
ウ 年金の受取り時、年金としての受給を選択する場合は公的年金等控除。一時金として受給する場合は、退職所得控除と税制優遇が受けられます。
2.メリット・デメリットについて
iDeCo加入のメリットは、下記の3点があげられます。
・掛け金が全額所得控除。
・運用益が非課税。
・受取時、一定額が非課税。
デメリットは、下記の通りです。
・資金が固定されてしまう。(原則60歳まで払い出しができません)
・加入期間によっては、60歳から受給できない。
・掛金には上限がある。
・手数料がかかる
ご覧の通り、当然メリットもありますが、デメリットもありますので、ご自身の状況に合わせて加入するかの判断が必要になると思います。
3.まとめ
iDeCoの加入は、銀行や証券会社、税理士などに強く勧められる制度の一つだとおもいます。年金制度として、国が認める節税商品であるため、メリットもたくさんありますが、加入する人によっては、デメリットの方が大きくなることもありますので、加入する際は、シミュレーションを取ったり、自身の状況を照らし合わせて慎重に判断しましょう。